『世界はもっと美しくなる』

今日は、最近心が打たれたと同時に考えさせられた一冊をご紹介いたします。

それは『世界はもっと美しくなる~奈良少年刑務所詩集』(詩・受刑者/編・寮美千子)です。      「刑務所に入っているのは、どんな人々でしょうか」という問いかけで始まるこの詩集の編者である寮美千子さんは、9年間奈良少年刑務所で受刑者たちに詩の指導をしてきました。

まずは、「言葉」という詩をご紹介します。
「いいんだよ」 / 「がんばったね」 / 「よくやった」
この言葉が ほしい / この言葉が ボクを幸せにする
「お前はアカン」 / 「でき悪い」 / 「お前はいらない」
この言葉は いらない  /  この言葉は ボクを不幸にする
嫌な言葉を言われると 自信をなくし / 自分自身が嫌になる
好きな言葉を言われたくて 行動し / ボクは ボクを見失う
一つ一つの言葉が ボクを造る / 一つ一つの言葉が ボクを壊す

この詩を読んで、皆さんはどんなことを感じたでしょうか。
この詩集には、この詩のように受刑者が心の鎧を脱ぎ、傷ついた心の扉を開いた時に溢れ出てきた言葉がたくさん紹介されています。
寮さんは奈良少年刑務所から「受刑者のために授業をしてくれないか」と頼まれた時、躊躇して、正直「怖い」と思ったそうです。でも、詩の授業を続けているうちにその「怖い」という思いはすぐに消えて、毎回、魂の森林浴をしたような気持ちになったそうです。

私はこの詩集を読んだ時、「一つ一つの言葉は生きている」ということを改めて実感しました。そして、この詩集には子どもとどう接したらよいのかというヒントがたくさん隠されていると感じました。 だからこそ、子育てに悩んでいる親や子どもの心が分からないという大人、若い人たちの考えていること分からないという大人たちにこの詩集を読んでもらいたいと思います。

私たち一人一人が、もっと「一つ一つの言葉」を大切にできたら、きっと『世界はもっと美しくなる』ことでしょう。 詩集はちょっとと思われる方も、ぜひご一読ください。 きっと寮さんのように魂の森林浴ができることでしょう。

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