「こども選挙」
「こども選挙」をご存知でしょうか?
「こども選挙」は、国内では、2022年の神奈川県茅ケ崎市を皮切りに十数か所の実施例があります。
今回は、先月(4月6日)に実施された都内初の「こだいら こども選挙」(東京都小平市)についてご紹介したいと思います。
【こだいら こども選挙】
◆「こども選挙」は、選挙権のない子どもたちが、小平のことを考えるきっかけに、主権者教育を目的とした模擬選挙です。
「こだいら こども選挙」は、2025年4月6日(日)に行われた小平市長選挙に合わせて、子どもたちが本物の投票箱で本当の候補者に対して投票を行いました。
《こども選挙のねらい》
◆小平市の「こども選挙」の主なねらいは下記の通りです。
➀こどもがまちの未来を考えるきっかけになる。
②おとなも子どもも選挙に対して興味・関心が高まる。(親子で投票するために話し合う)
➂子どもの意見を可視化し、子どもの声を(市政に)届ける。
④結果が同じでも異なっても、いろいろな視点が生まれる。
【こども選挙の実施】
《何をするの?》
★選挙と民主主義についてのワークショップに参加する。
★市長候補者への質問を考える。
★市長候補者にインタビューする。
★小平市長選挙の候補者にリアルな投票を体験する。
★候補者にこどもの意見を届ける。
《こども選挙のスケジュール》
➀2/2(日)~ワークショップを開催
★絵本「どうぶつ選挙」を読んで、こどもも投票してみよう
②2/16(日)~「こども選挙委員会」を発足
➂3/23(日)~準備会
★「こだいら こども選挙」の投票所運営の準備をする。
④4/6(日)~小平市市長選挙
★小平市長選挙に投票する。
《こども選挙委員》
◆小平市長選挙で、こどもが投票するとともに、投票時の受付など選挙の運営に参加します。
◆こども選挙委員のメンバーは、市内の小中学生15人で、投票受付や開票作業、候補者への投票結果の報告などを担います。
◆選挙に向けて立候補差にぶつける質問も話し合って練ります。「自然や講演を守るためにどんなことをしてくれますか」「災害への対策をどうするか」など5つに絞った質問を、子ども自身が動画メッセージに残した後に、候補者から回答を得る。
◆小平市長選挙に合わせて、子どもたちが本物の投票箱で本当の候補者に対して投票を行う「こだいらこども選挙」の投票所を市内9か所に設置。
当日は子どもたちは投票するとともに投票受付など選挙の運営に参加します。
◆「こども選挙」は18歳未満の選挙権のない子どもたちが投票でき、市外在住の子どもも投票できます。
◆選挙の結果は、コミュニティFMでも取り上げられ、子どもたちの意見(声)を集約した元とともに候補者たちに届けられます。
◆ご感想はいかがですか? 1980年~2000年代には小学校の学校現場で「児童会役員選挙」が実施されていました。選挙運動や立会演説会なども実施されていました。
また、近年は大学の授業などでも選挙権間近の大学生たちが衆院選挙時に模擬投票が行われたりしています。
◆しかし、この「こども選挙」に比べたら、私にはどちらも「選挙ごっこ」のように思えます。
「こども選挙」は「模擬選挙」であるとはいえ、選挙に無関心な国民が多い現在の日本で実施さっれた意義はとても大きいと思います。
「このような「こども選挙」がこれからどんどん全国に広がっていくことを期待しています。